点検商法とは、「無料点検」と称して訪問し、点検作業を行い、不安をあおることにより、商品購入や高額な修繕工事を勧める商法です。
「水道水が汚れている。」「法律が改正され、設置が義務付けられる。」などとして商品を購入を勧めたり、「シロアリがいるので、このままだと柱が腐って危険だ。」「布団にカビが発生している」などとしてサービス提供契約を締結させられたりします。
浄水器、消火器、火災報知器、シロアリ防除、寝具の消毒、耐震補強、配管取り替えなどの被害が多いです。

次々販売とは、一度契約した人に対して、次から次へと契約させる販売方法。同じ商品または異なる複数の商品を次々に契約させるケースや、複数の業者が次々に契約させるケースなどがあります。
複数の業者が次々とアクセスしてくるのは、業者間で、騙されやすい人や契約を断りきれない人等の個人情報が流通されているからと言われています。
高齢者や1人暮らしの若者など人などが被害に遭いやすく、布団、着物、宝石、浄水器、健康食品、住宅リフォームなどの被害が多いです。

催眠商法とはチラシやビラなどで人を集め、締め切った会場で日用品を無料配布や格安販売し、「もらわねば損、買わねば損」という一種の催眠状態を作り出し、客が冷静な判断力を失った状態で、最後に高額な商品を買わせようとするものです。
また、健康に関する講習会で、誇大な効能・効果をうたって、健康食品や健康器具などの商品を販売することもあります。
高齢者、主婦の方がターゲットにされることが多く、「今日だけ」「ここだけ」「あなただけ」といった甘い誘惑には気をつけましょう。
商品としては、布団・電気治療器・健康食品などが多いです。

利殖商法とは、「値上がり確実」「必ず利益が出る」など儲かることを強調して、投資話をもちかける商法です。
自宅にいることの多い高齢者をターゲットに、貴重な老後の生活資金を狙いうちにしたケースが多く、未公開株、海外先物取引、オプション取引などに被害が多いです。

キャッチセールスとは、路上や街頭などで「アンケートに答えて下さい。」「無料体験出来ますよ。」などと呼び止め、営業所やコーヒーショップなどに連れて行き、勧誘を行うことをいう。
主に若い人に被害が多く、女性ではエステや化粧品、男性では絵画や映画チケットのセットなどよく見られます。

アポイントメントセールスとは、業者が電話やハガキなどを利用し、「抽選に当たりましたから来てください。」「あなたは特別に選ばれたので商品を安く買えます。」などと自分は幸運だと舞い上がらせて、営業所や展示会場などに出向かせ契約させることをいう。
主に２０代、３０代に多く化粧品、宝石、教材、英会話スクール、海外旅行の割引などの被害が見られます。

デート商法とは、相手がいかにも好意があるようなふるまいをし、言葉巧みな話術で異性に好意を抱かせ、それにつけ込んで商品を販売する商法です。
「自分がデザインしたものをぜひ身につけてほしい」「大切な人に持っていて欲しい」等と言われ断れなくなってしまい購入し、購入後８日経過すると連絡が取れなくなってしまうというケースです。
商品としては、指輪等の宝石類、毛皮、絵画などの高額商品が目立ちます。

資格商法とは、「難関資格を簡単に資格がとれますよ。」「この資格は、近々国家資格になる予定です。」のような勧誘を行い講座を受講させられたり教材を売りつける商法をいいます。
また、過去に契約をしたことがある人たちが、「過去の講座が修了していないので必要」などと言われて新たに資格講座を勧誘されるものや「勧誘が来なくなるように名簿から抹消する」などと勧誘されて契約させられるという「二次被害」のトラブルが増加しています
旅行主任、宅建、行政書士などの国家資格だけでなく、適当な民間資格を作り上げてる場合もあります。

内職商法とは、折込チラシや求人広告などで、「空いた時間に好きなだけできます」「誰でも簡単にできる仕事です」などうたい文句で勧誘し、応募してきた人に対して、仕事を紹介する代わりに登録料や教材費、機器類を高額で購入させるだけで、結局まともに仕事を紹介しない商法です。
子育て中の専業主婦・求職者・フリーターなどが、狙われています。

モニター商法とは、モニターになって意見・感想等を報告するとモニター料といった名目で収入を得られるといった勧誘を行ない、当該商品を購入させる商法のことをいう。
着物、布団、浄水器、健康食品、エステティックなどに関するものが多いです。

マルチ商法とは、加盟者から「儲け話がある」などと商品の販売組織に勧誘され、新たに加盟した者がさらに別の加盟者を誘引するという連鎖により、広がっていく仕組みで、商品を購入させ、自ら組織への加入者を勧誘すればマージンが得られるという商法です。
健康食品、健康器具、浄水器、羽毛布団、家庭雑貨などが多いです。

ネガティブ・オプションとは、注文もしていない商品を突然送りつけ、事業者の言う条件の下で売買契約の成立を主張して代金を請求してきます。
書籍、福祉目的の商品などが多いです。